主要法令科目の攻略ポイント

前ページでは、マンション管理士の試験で出題頻度の高い5つの分野を見てきました。ここではそのうち4つを占める法令分野、すなわち「区分所有法」、「マンション標準管理規約」、「民法」、「マンション管理適正化法」のポイントを追ってみようと思います。

■区分所有法

区分所有法は、マンション管理士試験で最重要の法令科目です。この法律の知識がないと解けない問題は出題の半分以上にもおよびます。まず克服すべきがこの区分所有法です。

区分所有法はマンションで共同生活をおくる上でのルールを定めた法律です。一棟のマンションには、複数の所有者(区分所有者)が共同生活しています。そのため所有関係やそこに生じる権利や義務、また管理上のルールや集会制度、さらに義務を違反した人への措置などの約束事を設けておくことが必要。この分野からはそのような共同生活を送るための基本ルールについて出題されます。

区分所有法では、大きく占有部分と共有部分の2つについての理解が必要となります。お多くの方にとってはじめて触れる法律だと思います。区分所有法の全体をまず一通り把握してから、用語を理解し、徐々に細部までじっくり時間をかけて勉強するようにしてください。

■マンション標準管理規約

標準管理規約もマンションで生活するためのルールを定めた法律です。生活上のルールですから規約の詳細は各マンションにより異なります。その適切なひな型となるよう国で定めているのがこの規約です。標準管理規約には、集合住宅の専有部分・共用部分の範囲、専有使用権や駐車場使用に関する事項、管理費など管理に関する事項、管理組合、会計など多様な基準が設けられています。

標準管理規約はその法律上の趣旨からして、区分所有法と共通する部分がたくさんあります。この2つの法律の相違について棲み分けをするのが学習のポイントです。5問前後出題される年度もありますのでしっかり勉強するようにしましょう。

■民法

この分野からは民法をはじめとして、借地借家法、不動産登記法など民法の特別法なども含んだ、民事関係の法律の内容を問う設問が頻繁にされます。民法と一口に言ってもその裾野は広く、マンション管理士試験では民法全体が対象になるわけではありません。取引や契約等などの、マンション管理に関連した項目が、集中して扱われるのです。

なお、「借地借家法」とは建物の所有を目的とする借地契約と、借家契約について定めた特別法です。そして「不動産登記法」は不動産の登記に関する手続きを定めた法律です。

勉強法としては、「委任契約」「瑕疵担保責任」等を中心に、代理、時効、債務不履行、契約、賃貸借などの項目を押さえていくようにしてください。

■マンション管理適正化法

この法律はマンション管理の骨子を形づくる法律です。マンション管理適正化法は制定からまだそれほど年数が経っていないため、決して複雑ではありません。本試験では5問程度が出題されていますが、基礎を押さえておけば確実に全問正解を狙えます。得点源であり、1題も落とせない分野です。
本試験では、「管理組合の組織的な位置づけ」、「マンション管理士制度創設」、「マンション管理業者の登録義務と管理業務主任者の設置義務」、「マンション管理適正化指針の制定」、「マンション管理適正化推進センターの設置」などが出題対象です。
条文を何度か通読した上で問題集に取り組んでください。



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